トウモズイメソンです。
「短歌ください」は読者から投稿された短歌に歌人の穂村弘さんがコメントをするダ・ヴィンチ誌の連載。第一回目で選ばれたのがこの作品なので、文庫版を読み始めてさっそくトウモズっぽい〜とか喜んでいたら筆名を見て時が止まりました。トウモズは現実だった…?
穂村さんも評価している通り「ごめんなさい」で始まるマイナスさに加えて、私は「置いて下さい」と己をモノのように表現するところにもゾクゾクします。
「恋愛」のテーマで詠まれたこの歌、トウベエのことが好きでしょうがなくなってしまい、どんな手を使っても離れたくないさそり座のモズを想像しました。もう主人の威厳もプライドも無くなっているモズ。モズは式神に対して恋愛感情を自覚しちゃったら急に遠慮がちになりそうです。変わってしまった主人を見てトウベエはご満悦かもしれないし、一気に興味を無くすかもしれない。どちらもありえそうだからトウモズ妄想はキリがありません。
モズは18歳未満と見ていますが、この歌を思うと18歳でも有りだという気になります。大人と子供の境目の年齢ですし。筆名と年齢でますます味わい深くなる歌です。このモズが18歳ならそろそろトウベエとはお別れのはずだなー…!!とか。もう、百舌と名乗る18歳の男子がこんな歌を詠んだという事実だけで満腹感。
kindle版なら無料サンプルにこの歌が含まれていますので、穂村さんのコメントも気になる方は読んでみて下さい。短歌と感想の面白さや自由さが詰まっていて、この歌抜きにしても良い本でした。人様の作品に対してこんな的外れで腐った感想を持っても全然構わないんだと、読んだ後なら思えます。
他の式神ならいざ知らず、トウベエの場合はなまじ永遠にそばに置いてもらえるルートが存在しそうだから、深みにはまってしまうおそれが。
薄くありません。大丈夫です。陰陽大戦記はりっくん&コゲンタを筆頭に人間も式神も髪のボリュームたっぷりなキャラが多いから、モズのリアル寄りな毛量は相対的に控えめな印象を受けるだけなんです。大丈夫です…
あとキャラ表のモズを見ていると生え際の危険が危ないように思われるのですが、冷静にモズを見ることができる陰陽ファンの方から見るとモズの髪ってどうなんでしょう。なんでこのサイトでは執拗にモズをデコく描くんだろうとか思われているのでしょうか。
本人はいたって真面目。
坊さんぞろいの秋水族と、ついでにダイカンさんとナンカイ部長に相談に乗ってもらって下さい。秋水族みんな「根性だ!」しか言わなくても良し、口をそろえて「トウベエはやめとけ!!」って止めてくれても良し。
胸の内で煮込んだトウベエへの恋愛感情が、思い詰めた末とうとうだだ漏れになってる頃のモズも重たくて可愛いはず。ただ、そんなモズをトウベエが構ってくれるのか、さらにトウベエ×モズに発展してくれるのかどうかは気になります。モズはモズで真剣に恋をしたら恋文をしたためるところから始めそうな感じがしますし。もう残された時間は少ないっていうのに。
でもトウベエってキャラ的に、まるきり興味が無い相手にこそ甘い愛の言葉をささやけるかもしれないので、表面的にはめちゃくちゃ甘ったるいトウモズが見られるパターンだったりして。
とはいえ式神が主人から一途に愛されて嬉しくないわけなくないですか?しかも寂しがり屋のうさぎの式神がですよ?!…という具合に、いったん結論が出た瞬間に、砂時計ひっくり返すみたいに逆パターンのシンキングタイムがスタートするから困ります。普段描かないパターンのトウモズを描いて気分転換しようと思ったが最後、そっちのルートもどんどん掘り下げたくなってしまうという。今日もイメソン紹介して終わろうと思っていたはずが。時間がいくらあっても足りませんが、とっても楽しいです。