突然ですが今年の課題図書にしたいくらい買って良かった本があります。
中身が一部ネットで読めますので式神好きな方はぜひご覧下さい。
http://books.google.co.jp/books?id=Li3gi1p0wSoC&lpg=PT229&pg=PT229#v=onepage
2000年発行。
この占い師の矢崎先生が考案された二十四節気占星術というのがガチで72式神のルーツと断言していいかと。 すべての式神名(陰陽大戦記では種族名)と能力がまったく同じなのです。先日見つけた時にはもっと式神のページをたくさんプレビューできたのに今なぜか見られなくなってるので伝わりにくくて口惜しい。左の検索窓に「式神」と入れてもらえば文字だけでも…
絵を描くと式神の外見ばかりに注目しがちですが、外見以外にも式神の好きなところはたくさんあって、特に式神の「巡る二十四節気を司る」という作品全体を彩る設定と各々の種族の名前と能力には惚れ惚れしてました。式神たちは単体だけではなく、全体として見た時の完成度も高いなと。
木火土金水の属性に着目すると種族名が、四季に合わせた火や水の形態だったり関連した言葉だったりするのが季節の移ろいと日本語の情緒を感じて本当に美しい。
ちゃんとベースになるものが存在していたなんて、個人的には大発見ですこれ。
二十四節気に動物を当てはめて、そこに能力や種族名をつけていったのかと思ってましたが逆だったとは。式神の外見と名前が陰陽大戦記のオリジナルだったという。
この本が先だったと意識して読めば読むほど陰陽大戦記の式神たちは動物のチョイスが絶妙で感動します。別々に考えられたとは思えません。
二十四節気占星術の結果と各式神の設定はほとんど陰陽大戦記の式神(特に天の印?)に反映されているので目から鱗がぼろぼろ落ちまくり。式神たちが和洋折衷なのもこの占いが東洋気学と西洋占星術をミックスして生まれたものだったということで合点がいきました。
青錫族の能力が適応力というのもちゃんと青銅由来で込められた意味があったのか、とか陰陽大戦記が「節気」じゃなくて「節季」である意味とかなんとなく気になっていたことにしっかりと理由が書いてあります。あと立冬の恋愛運めっちゃくちゃトウモズですありがとうございました!!
取り急ぎ式神のページだけ読んで興奮冷めやらぬままこれを書いておりますが、全体的に陰陽大戦記ネタいっぱいありそうな本です。式神を獣人という部分にフォーカスして今まで萌え続けてきたため肝心の陰陽道との関連について無知な私にはいいお勉強の機会にもなりそう。
どこまで矢崎先生オリジナルなのか分からない部分もありますので、他にも二十四節気と式神に関連した本があるなら読んでみたいです。この本オススメ!というのがあればぜひとも教えて下さい。
陰陽大戦記関連で矢崎先生の名前を聞いたことがなかったので、勝手に要らん心配をしてしまうのですが表に出てないだけで話通して使ってますよね…?大丈夫ですか?そもそも占いの、しかもアルゴリズムでもなく占い結果でもなく設定を拝借する場合って著作権とかあるのか分かりませんが。
権利が発生しなかったとしても、あとがきなど読むに矢崎先生がこの占いに込めた想いがしっかりと汲まれ、美しいイラストと物語になって発展している作品の存在を万が一ご存知なかったとしたら悲しいので、どうか陰陽大戦記が先生公認作品でありますよーにますーに。