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うわさのトウベエ+

twitterで「陰陽大戦記を思い出す」と紹介されている本が。

買ってきました「うわさの怪談+(プラス)」。監修が二十四節気占星術の発案者マーク・矢崎先生ということで、件の式神占いは陰陽大戦記のパクりではなくむしろ本家というか元祖というか。2013年発行の本でも取り上げてくださっていると分かって嬉しいです。

テキストやお札は、「式神元ネタ本」と勝手に呼ばせていただいている「安倍晴明 時をかける千年物語」に掲載されているものを子供向けのくだけた文体にしたものでした。元ネタ本についてはこちら

目新しいものは無さそうですが、「安倍晴明」より手に入りやすそうだし式神の特性や相性が1Pにまとまっているので、この本で二十四節気占星術に触れるのもおすすめかと。

式神好き目線で見て楽しかったのは挿絵。少女漫画タッチのイラストで、陰陽大戦記のようにもろ人外ではなくて和風の衣装を着た少年少女です。式神によっては尻尾とか生えてます。陰陽脳なのでちょっとでも陰陽大戦記の式神との類似点があると目ざとく反応してしまいました。芽吹の衣装はゲンパク師匠だし榎はサネマロ…マサオミさんにも見えますが。白虎の式神がトラ耳ではなく猫っぽいとんがった耳なのも陰陽を思い出します。

ダントツで面白かったのは一人だけ浮いてる柊の式神。袖ビリビリの半纏?と黒の半股引(スパッツ??)という出で立ちのワイルドなお兄さんが仁王立ちなんですよ。

他は軒並み中性的で可愛らしい中どうして柊だけがこんな筋肉キャラなのか謎です。「問題を解決する力を与えてくれるよ!」って霊感とかではなくもっと物理的な力で打破してくれそうな。モズはたぶん式神ありきでデザインされたキャラだから、陰陽大戦記の柊族がこんなムキムキだったらモズの外見はダイカンやゼンジョウみたいになっていたことでしょう。今のモズが大好きなので、トウベエがトウベエでよかった…。

そんなわけでトウベエとは180°タイプの異なる外見の式神なんですが、この柊さんも数珠してるんですよね…!やっぱり柊なんだなーと納得せざるを得ません。挿絵を描いたイラストレーターさんが陰陽大戦記を参考にされたのかどうかは分かりませんが、こんな形で時を経て共通点ができるのは不思議な縁だなあと思います。ちゃんと矢崎先生に許可を取って使用していた可能性も??はたまた更なる元ネタがあったり???

「安倍晴明」には式神全員分のイラストはないので、陰陽大戦記と同じ二十四節気占星術をもとにデザインされた式神の絵が別解釈で見られるのはとても新鮮でした。改めて陰陽大戦記の式神デザインって素敵…!と惚れ直したり。

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共通点もあることだしトウベエさんに着てもらいました。挿絵をよく見ると股引でもスパッツでもなく黒い布を巻いているようにも…?モズは「うわさの怪談+」内の漫画に出てくるお祓いオタクの生徒会長ツトム君の格好です。可愛いんですよツトム君…ズボンはかずに学校に行きそうになるドジっ子でありメガネっ子です。

中華なジャジャ

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節気がひとめぐりして本日は立春。陰陽サイト的には今日が「明けましておめでとうございます」にふさわしいのかも?今年も一年、式神たちのご加護がありますように。

予告していた日よりちょっと早いですが、イベントの参加申し込みでネットにつないだついでに落書きをアップしにきました。二十四節気がいつの間にか中国の無形文化遺産になっていたので中国系コスプレのジャジャ。便乗して陰陽大戦記の式神も日本の文化遺産として登録してほしいです。

二十四節気だけでなく、式神たちの種族名も四神はもちろんのこと他にも中国由来のものが結構ありそうです。というのも、国語辞典に載っていない「凝寂」という言葉をググっていた時に中国のサイトに混じって出てきた本が例の式神元ネタ本だったりするので。「消雪」も元ネタ本では「雪消」と書いてルビが「しょうせつ」だから、漢詩か何かに因んでいるんだろうと考えています。「大火」も中国語ですね。

 

平日がどんどん忙しくなってきて原稿の進みがあんまりよろしくないのですが、予告していた来週末には「ペン入れ全部終わりました!」って言えるようにもうちょい頑張ります。具体的な目標を公表することでサボりを防止する作戦です。

パズあにの晴明

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突然ですが今年の課題図書にしたいくらい買って良かった本があります。
中身が一部ネットで読めますので式神好きな方はぜひご覧下さい。

http://books.google.co.jp/books?id=Li3gi1p0wSoC&lpg=PT229&pg=PT229#v=onepage

2000年発行。
この占い師の矢崎先生が考案された二十四節気占星術というのがガチで72式神のルーツと断言していいかと。 すべての式神名(陰陽大戦記では種族名)と能力がまったく同じなのです。先日見つけた時にはもっと式神のページをたくさんプレビューできたのに今なぜか見られなくなってるので伝わりにくくて口惜しい。左の検索窓に「式神」と入れてもらえば文字だけでも…

絵を描くと式神の外見ばかりに注目しがちですが、外見以外にも式神の好きなところはたくさんあって、特に式神の「巡る二十四節気を司る」という作品全体を彩る設定と各々の種族の名前と能力には惚れ惚れしてました。式神たちは単体だけではなく、全体として見た時の完成度も高いなと。

木火土金水の属性に着目すると種族名が、四季に合わせた火や水の形態だったり関連した言葉だったりするのが季節の移ろいと日本語の情緒を感じて本当に美しい。
ちゃんとベースになるものが存在していたなんて、個人的には大発見ですこれ。

二十四節気に動物を当てはめて、そこに能力や種族名をつけていったのかと思ってましたが逆だったとは。式神の外見と名前が陰陽大戦記のオリジナルだったという。
この本が先だったと意識して読めば読むほど陰陽大戦記の式神たちは動物のチョイスが絶妙で感動します。別々に考えられたとは思えません。

二十四節気占星術の結果と各式神の設定はほとんど陰陽大戦記の式神(特に天の印?)に反映されているので目から鱗がぼろぼろ落ちまくり。式神たちが和洋折衷なのもこの占いが東洋気学と西洋占星術をミックスして生まれたものだったということで合点がいきました。

青錫族の能力が適応力というのもちゃんと青銅由来で込められた意味があったのか、とか陰陽大戦記が「節気」じゃなくて「節季」である意味とかなんとなく気になっていたことにしっかりと理由が書いてあります。あと立冬の恋愛運めっちゃくちゃトウモズですありがとうございました!!

取り急ぎ式神のページだけ読んで興奮冷めやらぬままこれを書いておりますが、全体的に陰陽大戦記ネタいっぱいありそうな本です。式神を獣人という部分にフォーカスして今まで萌え続けてきたため肝心の陰陽道との関連について無知な私にはいいお勉強の機会にもなりそう。

どこまで矢崎先生オリジナルなのか分からない部分もありますので、他にも二十四節気と式神に関連した本があるなら読んでみたいです。この本オススメ!というのがあればぜひとも教えて下さい。

陰陽大戦記関連で矢崎先生の名前を聞いたことがなかったので、勝手に要らん心配をしてしまうのですが表に出てないだけで話通して使ってますよね…?大丈夫ですか?そもそも占いの、しかもアルゴリズムでもなく占い結果でもなく設定を拝借する場合って著作権とかあるのか分かりませんが。

権利が発生しなかったとしても、あとがきなど読むに矢崎先生がこの占いに込めた想いがしっかりと汲まれ、美しいイラストと物語になって発展している作品の存在を万が一ご存知なかったとしたら悲しいので、どうか陰陽大戦記が先生公認作品でありますよーにますーに。

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