うわさのトウベエ+
twitterで「陰陽大戦記を思い出す」と紹介されている本が。
すごい陰陽大戦記思い出す分類 pic.twitter.com/b3DDn6wHGl
— 九十九屋さんた (@tikutaku) 2018年4月28日
買ってきました「うわさの怪談+(プラス)」。監修が二十四節気占星術の発案者マーク・矢崎先生ということで、件の式神占いは陰陽大戦記のパクりではなくむしろ本家というか元祖というか。2013年発行の本でも取り上げてくださっていると分かって嬉しいです。
テキストやお札は、「式神元ネタ本」と勝手に呼ばせていただいている「安倍晴明 時をかける千年物語」に掲載されているものを子供向けのくだけた文体にしたものでした。元ネタ本についてはこちら。
目新しいものは無さそうですが、「安倍晴明」より手に入りやすそうだし式神の特性や相性が1Pにまとまっているので、この本で二十四節気占星術に触れるのもおすすめかと。
式神好き目線で見て楽しかったのは挿絵。少女漫画タッチのイラストで、陰陽大戦記のようにもろ人外ではなくて和風の衣装を着た少年少女です。式神によっては尻尾とか生えてます。陰陽脳なのでちょっとでも陰陽大戦記の式神との類似点があると目ざとく反応してしまいました。芽吹の衣装はゲンパク師匠だし榎はサネマロ…マサオミさんにも見えますが。白虎の式神がトラ耳ではなく猫っぽいとんがった耳なのも陰陽を思い出します。
ダントツで面白かったのは一人だけ浮いてる柊の式神。袖ビリビリの半纏?と黒の半股引(スパッツ??)という出で立ちのワイルドなお兄さんが仁王立ちなんですよ。
他は軒並み中性的で可愛らしい中どうして柊だけがこんな筋肉キャラなのか謎です。「問題を解決する力を与えてくれるよ!」って霊感とかではなくもっと物理的な力で打破してくれそうな。モズはたぶん式神ありきでデザインされたキャラだから、陰陽大戦記の柊族がこんなムキムキだったらモズの外見はダイカンやゼンジョウみたいになっていたことでしょう。今のモズが大好きなので、トウベエがトウベエでよかった…。
そんなわけでトウベエとは180°タイプの異なる外見の式神なんですが、この柊さんも数珠してるんですよね…!やっぱり柊なんだなーと納得せざるを得ません。挿絵を描いたイラストレーターさんが陰陽大戦記を参考にされたのかどうかは分かりませんが、こんな形で時を経て共通点ができるのは不思議な縁だなあと思います。ちゃんと矢崎先生に許可を取って使用していた可能性も??はたまた更なる元ネタがあったり???
「安倍晴明」には式神全員分のイラストはないので、陰陽大戦記と同じ二十四節気占星術をもとにデザインされた式神の絵が別解釈で見られるのはとても新鮮でした。改めて陰陽大戦記の式神デザインって素敵…!と惚れ直したり。
共通点もあることだしトウベエさんに着てもらいました。挿絵をよく見ると股引でもスパッツでもなく黒い布を巻いているようにも…?モズは「うわさの怪談+」内の漫画に出てくるお祓いオタクの生徒会長ツトム君の格好です。可愛いんですよツトム君…ズボンはかずに学校に行きそうになるドジっ子でありメガネっ子です。