- 2018/12/22
- 陰陽色々
闘神機資料集届きました
届きましたよ闘神機資料集!
あまりの情報量で何から語ればいいのか…一度に全部語りきれないのでいつものように落描きついでに小分けにしつつぼちぼち語ります。今日は全体の感想をばーっと。まだ届いてない方もいらっしゃると思うので、今年中はワンクッション置いときます。
まずは技画。公式サイトで見られる式神画すら、フルカラーの印刷物として手に取れるのは格別です。解像度はもともとそんなに高くなかったんですかね?結構粗い。ラフもたくさん載せてくださったことがとても嬉しかったです。案外ラフから変化していない式神もいれば、元の動物すら変わってる式神もいて面白い。くるまどさんのトウベエの服、たまりませんでした。
必殺技にすべて解説文がついているのも嬉しいところ。式神の世界をもっと知る手掛かりになります。あとどれもなかなかにえげつなくて、本当に「必ず殺す技」なんだな…と震えました。
裏表紙も興味深い。「式神キャラクターデザインについて」がまだ絵も上がってなかった最初期の案かと思われますが、この時点ですでに式神の能力(木の説明文を読むに種族名も)は二十四節気占いに基づいて決定済みで、深く影響を受けていることが分かりました。
続いて言図。ページ数は薄めですが内容はとてつもなく濃いぃい!初期のストーリーではトウベエやサネマロが初戦の相手として不敵な戦いぶりを見せてくれて興奮しました。月の加護を受けるトウベエも、折り紙の猿を操るサネマロも、なんて絵になる場面でしょう。こういうのが見たかったんです。遠隔操作なのか単騎乗り込んでくる感じで描かれているのもカッコイイ。式神自ら印を切るのも面白いです。
GBA版の考想も楽しそうですね~最終章、帝都物語みたいになりそう。大人になったツクヨミさん見たかったです。ヤクモ少年をバックアップ…こういうのに弱い。「のちに展開される世界編」というのも気になりました。
式神3ラフ発注リスト、ざっくりだけど、富沢先生自らの言葉で式神のデザインイメージが書かれているのは貴重だと思いました。式神3、つまり神の印の式神ですが、Vジャンプの式神募集とはなんだったのか…。応募した読者の方には申し訳ないですが、私は神の印の式神も全員富沢先生原案だと分かって嬉しくなりました。読者の方が描いたパンダ式神も好きなんですが。
八大天王と四天王の話も没案とはいえあれこれ妄想が膨らむ設定で、読んでからたくさん想像を巡らせてしまっています。式神にも信仰があるっていうのがいいですね…しかも八大天王、聖なる存在というわけでもないあたりも。式神には式神の世界があり理がありつつも人間と契約してるっていう状態が好きなので刺激されるものが多々ありました。八大天王>四天王>太極神 なるほど…
そして各種族の紋章、これ大好きです。ため息が出るほど美しくて、ずっと眺めてしまいます。漫画版コゲンタ以外に使われてる式神いましたっけ?こうして見ることができて良かった。
式神台詞テキスト、占いのやつは存在も知らなかったのでこれまた貴重!トウベエが「かな」で締めるのが、らしくてとても萌えました。強く断言せずに、はぐらかすようなとこ、イイですイイです。同ページ下段の台詞は闘神符でほぼ活かされていたみたいで、初めて見る台詞は少なかったんですが、このたった一言に式神のキャラが凝縮された台詞の数々、やはり富沢先生の手によるものなんだと分かって感服いたしました。あとVer.2の補足が食い入るように読んでしまうやつ…式神同士の縦横のつながり大好物です。もっと知りたい!柊族、全員年齢近そうで昔馴染みだと良いなと思っていたので「幼馴染」設定にガッツポーズでした。
私はアニメで陰陽大戦記を知りましたが、15年ずっと好きでいたのは式神を中心とした世界観とキャラデザインに惚れ込んだから。作品世界の内側に入り込んだ気持ちになって式神について想像するのも、外側から作品に投入された数多の要素を眺めるのも楽しんできました。今回、あの素晴らしい世界観を、企画段階のものからたくさんのラフ画や文字で読めたことで、好きだった作品をますます大好きになることができました。富沢先生がかつて作品にかけた情熱と、今も好きでいるファンへのサービス精神を随所に感じる資料集。発行して下さって本当にありがとうございました。大切にします。